クアラルンプールから日帰りで行けるヒンドゥー教の聖地「バツー洞窟」についてご紹介します。バツー洞窟は、マレーシアのセランゴール州にある巨大な洞窟で、色鮮やかな階段や神秘的な鍾乳洞、カラフルな神像などが見どころです。 この記事では、バツー洞窟の歴史や見どころ、アクセス方法などを詳しく解説します。ぜひ、参考にしてくださいね。
バツー洞窟の歴史
バツー洞窟は、約4億年前にできたと言われる石灰岩でできた洞窟です。 19世紀後半に、現地のタミル人商人がヒンドゥー教の神様「ムルガン」の立像を建立し、祀ったことからヒンドゥー教寺院として発展していきました。 ムルガンは、戦争や知恵の神で、勝利や繁栄をもたらすと信じられています。 バツー洞窟は、マレーシア国内でも最も有名なヒンドゥー教の聖地で、毎年1月下旬から2月上旬にかけて、ヒンドゥー教最大の祭「タイプーサム」が洞窟内で行われます。 タイプーサムは、ムルガンの誕生日を祝う祭りで、多くの信者や観光客が訪れます。
バツー洞窟の見どころ
バツー洞窟には、以下のような見どころがあります。
入り口の巨大な像:入り口には、高さ43mもの黄金の神像が立っています。 これは、ムルガンの像で、身体には300リットル以上もの金が使われていると言われています。 その大きさと重厚感は圧巻です。
カラフルな階段:神像を通り過ぎると、待ち構えているのが洞窟に入るための階段です。 なんとこの階段は、272段もあるんです! 心が折れてしまいそうになりますが、階段の一段ごとに番号が振ってあるので、それを数えながら根気よく登っていきましょう。 また、ここの階段は2018年8月に工事が終了して、カラフルに塗り替えられました。 以前は、洞窟に入るためのシンプルな階段でしたが、現在は、青や緑、ピンクに塗り替えられて、新たな写真スポットにもなっています。
鍾乳洞:階段を登ると、石灰岩でできた洞窟の中に4億年前にできたと言われる鍾乳洞があります。 鍾乳洞の天井には大きな穴が開いていて、上から差し込む光がとても神秘的です。
ヒンドゥー教にまつわる展示物:洞窟内には、ヒンドゥー神話に基づいて作られた像が展示されています。 色鮮やかで表情豊かな像は、とても親しみやすく見ているだけで楽しむことができます。 ヒンドゥー教について知らなくても十分に楽しめますが、事前に勉強しておくとさらに面白いかもしれません。
バツー洞窟へのアクセス
バツー洞窟へのアクセス方法は、以下のようなものがあります。
電車で行く:最も安く、時間を正確に行きたい方は電車での移動がおすすめです。 クアラルンプールの中心地「KLセントラル駅」から「バトゥケイブ駅」まで、KTMコミューターという電車に乗って行く方法が便利です。 窓口で「Batu caves」と行き先を伝えて、トークンと言われるチケットを購入しましょう。 片道の料金は2.6リンギット(≒67円)です。 電車の本数は1時間に1本程、事前に確認して乗り遅れの無いように気をつけてくださいね。 改札を出て、東側に降りていくとバツー洞窟までの道にお店が並んでいます。 駅から約5分で到着です。
タクシー(Grab)で行く:マレーシアでは、配車アプリ「Grab」を使った移動も便利です。 KLセントラル駅からバツー洞窟までは車で約20分。 料金は、約15~20リンギット(385~513円)です。楽に移動したい方は、Grabを使った移動がおすすめです。
バツー洞窟で注意すること
バツー洞窟で観光する際には、以下のようなことに注意しましょう。
服装に注意:ヒンドゥー教の聖地のため、女性が足を出すことが禁止されています。 気温の高いマレーシアですが、長ズボンを履くか、腰巻きの貸し出しをしているので借りてから入りましょう。 また、急で長い階段を登ることになるので、履き慣れた靴で行くことをおすすめします。
野生の動物に注意:洞窟を登る階段には、野生のサルやリス、鳩などがたくさんいます。 特にサルは、観光客に慣れているので注意が必要です。 バッグや手提げ袋などを奪おうとしてくるので、荷物はコンパクトにまとめてサルの標的にならないように気をつけてくださいね。