マレーシアのコーヒーをまとめてみました。

マレーシア

こんにちは、このブログではマレーシアのコーヒー事情について紹介します。マレーシアはコーヒー生産国としても知られており、独自のコーヒー文化を持っています。コーヒー好きの方はぜひ参考にしてください。

マレーシアのコーヒー生産

マレーシアは東南アジアに位置する国で、熱帯気候のためコーヒー栽培に適しています。マレーシアで栽培されているコーヒー豆のほとんどはリベリカ種という品種で、アラビカ種やロブスタ種と比べると風味が劣るとされています。しかし、低地で栽培できることや環境への順応性が高いことから、マレーシアのような熱帯地域で育つことができます。

マレーシアでコーヒーが栽培されている地域は、半島マレーシアのクランタン州、ケダ州、トレンガヌ州、マラッカ州などと、東マレーシアのサバ州などです。特にサバ州のテノムという場所は、マレーシアのコーヒーの中心地として有名で、テノムコーヒーというブランドがあります。

マレーシアのコーヒー生産量は世界的には少なく、国内消費のほとんどを賄っている程度です。しかし、近年はスペシャルティコーヒーやサードウェーブの影響から、良質なコーヒー栽培にチャレンジし始める農園が少しずつ出てきているようです。

マレーシアのコーヒー文化

マレーシアには半世紀以上前から独自のコーヒー文化が存在しています。マレー系、インド系、中華系を問わずどこのレストランに入っても、大体同じような濃くて甘い「コピ」と呼ばれるコーヒーがあります。コピはいわゆるネルドリップで抽出するのが基本で、一応ブラックコーヒーもあるにはありますが、普通は砂糖とコンデンスミルクやエバミルク(無糖練乳)を加えて飲まれています。

 

また、コーヒーと紅茶を半々でミックスした「チャム」という飲み方もあり、これも地元では根強い人気があります。

マレーシアのコピを他とは異ならせているのは、コーヒー豆の焙煎の仕方にあります。先に述べたように、マレーシア産のコーヒーのほとんどはリベリカ種です。一般的に言ってこの品種には上質なアラビカ種のように優れた風味はないので、ロースターは深く焙煎することで豆が持つ不快な雑味が目立たないようにしようと考えます。そこで編み出されたのが、豆を二回焙煎するという方法です。最初はフルシティぐらいまで普通にローストします。この一回目のローストが終わると、今度は砂糖とマーガリン(またはパームオイル)を加えてから二回目のローストに入ります。ここで豆は再び加熱されてさらに黒っぽくなり、また砂糖がカラメル状に変化していきます。この工程は、豆をローストするというよりむしろ“調理する”と表現した方がしっくりくるかもしれません。こうして出来上がったコーヒーは、まるで天津甘栗を炒る時の真っ黒にテカった小石みたいで、冷めるとベトついて石のように固まった状態となります。これをガンガン割りながら徐々に小さい塊へとバラしてゆき、最終的にコーヒーパウダーとして出荷されます。マレーシアのコーヒーはこうした独自の焙煎を経ることにより、どっしりとしたボディを持ち、カラメルのような香ばしい匂いを放つ「コピ」へと変化するのです。

マレーシアのコーヒーチェーン

マレーシアにはコーヒーチェーン店も多くあります。日本でもおなじみのスターバックスやタリーズコーヒーはもちろん、マレーシア発祥のコーヒーチェーンもあります。ここでは、マレーシアで人気のコーヒーチェーンをいくつか紹介します。

オールドタウン・ホワイトコーヒー

 

オールドタウン・ホワイトコーヒーは、マレーシアのコーヒーチェーンの中でも最大規模のもので、マレーシアだけでなくシンガポールやインドネシアなどにも展開しています。オールドタウン・ホワイトコーヒーの名物は、その名の通りホワイトコーヒーです。ホワイトコーヒーとは、マレーシアのコーヒー豆を低温で焙煎し、ミルクを加えて淹れたコーヒーで、色が白っぽいことからこの名がつきました。ホワイトコーヒーは、香りが高く、苦みが少なく、まろやかな味わいが特徴です。オールドタウン・ホワイトコーヒーでは、ホワイトコーヒーの他にも、マレーシア料理や中華料理などのフードメニューも豊富に揃えています。

パパリッチ

 

パパリッチは、マレーシアのコーヒーチェーンの中でも比較的新しいもので、2006年に創業しました。パパリッチのコンセプトは、マレーシアの伝統的なコピティアム(コーヒーショップ)の雰囲気を現代風に再現することです。パパリッチでは、コピやチャムなどのコーヒーと紅茶のメニューの他にも、ヌードルやトースト、カレーなどのマレーシア料理を楽しむことができます。パパリッチは、マレーシアだけでなくオーストラリアや

ニュージーランドやタイなどにも店舗を構えています。

サンバーナード

 

サンバーナードは、マレーシアのコーヒーチェーンの中でも最も新しいもので、2013年に創業しました。サンバーナードのコンセプトは、マレーシアのコーヒー文化とサードウェーブのコーヒー文化を融合させることです。サンバーナードでは、マレーシア産のコーヒー豆を使って、エスプレッソやカプチーノなどの現代的なコーヒーを提供しています。また、コーヒー豆の産地や品質にこだわり、トレーサビリティやサステナビリティを重視しています。サンバーナードは、マレーシアのコーヒーチェーンの中でも最も高級感のあるもので、価格も他のチェーンより高めです。

マレーシアの人気のコーヒー屋さん

マレーシアにはコーヒーチェーン店だけでなく、個人経営のコーヒー屋さんもたくさんあります。ここでは、マレーシアで人気のコーヒー屋さんをいくつか紹介します。

フェイ・ヨン・コーヒー

フェイ・ヨン・コーヒーは、クアラルンプールのチャイナタウンにある老舗のコーヒー屋さんです。1946年に創業し、現在は三代目のオーナーが営んでいます。フェイ・ヨン・コーヒーでは、自家焙煎したコーヒー豆を使って、コピやホワイトコーヒーなどのコーヒーを提供しています。店内には、昔ながらの木製のテーブルや椅子が並び、レトロな雰囲気が漂っています。フェイ・ヨン・コーヒーは、クアラルンプールのコーヒー文化の象徴として、多くの観光客や地元の人に愛されています。

プランB

プランBは、クアラルンプールのパブリカにあるモダンなコーヒー屋さんです。プランBでは、オーストラリアやインドネシアなどのコーヒー豆を使って、エスプレッソやフラットホワイトなどのコーヒーを提供しています。店内は、白と黒を基調としたシンプルでスタイリッシュなデザインで、アートや本が飾られています。プランBでは、コーヒーの他にも、サラダやパスタなどの洋食や、ケーキやパイなどのスイーツも楽しむことができます。

ビーン・リザーブ

ビーン・リザーブは、クアラルンプールのバングサーにあるカジュアルなコーヒー屋さんです。ビーン・リザーブでは、マレーシアやブラジルなどのコーヒー豆を使って、ドリップやサイフォンなどのコーヒーを提供しています。店内は、木と緑を多用したナチュラルで落ち着いた雰囲気で、ソファやハンモックが置かれています。ビーン・リザーブでは、コーヒーの他にも、サンドイッチやワッフルなどの軽食や、スムージーやジュースなどのドリンクも楽しむことができます。

マレーシアのコーヒーの値段と味のバランスが取れたコーヒー屋さん

 

マレーシアのコーヒーの値段は、店や場所によってかなり差があります。一般的に言って、コーヒーチェーン店やモダンなコーヒー屋さんでは、コーヒー一杯の値段は10リンギット(約250円)ぐらいです。一方、コピティアムやローカルなコーヒー屋さんでは、コーヒー一杯の値段は2リンギット(約50円)ぐらいです。もちろん、コーヒーの味や品質も、値段に比例して高いとは限りません。個人の好みや目的によって、コーヒーの選び方は変わってくるでしょう。

しかし、値段と味のバランスが取れたコーヒー屋さんを探すなら、以下のようなポイントに注意すると良いかもしれません。

  • コーヒー豆の産地や品種、焙煎度などの情報が明記されているかどうか。これは、コーヒー屋さんがコーヒーに対する知識や情熱を持っていることの証拠です。
  • コーヒーの抽出方法や器具が適切かどうか。これは、コーヒー屋さんがコーヒーの品質を保つために努力していることの証拠です。
  • コーヒーの味や香りが自分の好みに合っているかどうか。これは、コーヒー屋さんが自分の好きなコーヒーを提供してくれることの証拠です。

以上のようなポイントを参考にして、マレーシアのコーヒー屋さんを探してみてください。きっと、自分にとってのお気に入りのコーヒー屋さんが見つかるはずです。

マレーシアのコーヒーはなぜ甘いのか?マレーシアのコーヒーのブラックは何故、砂糖が入ってくるのか?

マレーシアのコーヒーは、日本のコーヒーと比べると、かなり甘いと感じる人が多いでしょう。これは、マレーシアのコーヒー文化の歴史や背景に関係しています。

まず、マレーシアのコーヒーは、元々は中国系の移民が持ち込んだものです。中国では、コーヒーは西洋の飲み物として珍重されており、砂糖やミルクを加えて飲むのが一般的でした。この習慣は、マレーシアに移住した中国系の人々にも受け継がれ、コピティアムというコーヒーショップが広まりました。コピティアムでは、コピやホワイトコーヒーなどの甘いコーヒーが主流でした。

また、マレーシアのコーヒーは、コーヒー豆の品質や焙煎の仕方にも影響されています。マレーシア産のコーヒー豆は、リベリ

カ種という品種で、風味が劣るとされています。そのため、ロースターは深く焙煎することで、豆が持つ不快な雑味を消すようにしています。しかし、深く焙煎すると、コーヒーの酸味や香りも失われてしまいます。そこで、砂糖やマーガリンを加えて二回焙煎するという方法が考案されました。これにより、コーヒーにカラメルのような甘い香りが付き、また砂糖がコーヒーの苦みを和らげる効果があります。このように、マレーシアのコーヒーは、コーヒー豆の品質や焙煎の仕方によって、甘くなる傾向があります。

以上のように、マレーシアのコーヒーは、歴史や背景によって甘いものとして定着しています。そのため、マレーシアでは、ブラックコーヒーと言っても、砂糖が入っていることが多いです。もし、砂糖が入っていないブラックコーヒーを飲みたい場合は、コピ・オ・コソン(コーヒー・ブラック・少砂)と注文すると良いでしょう。これは、コーヒーに少量の砂糖だけを入れたものです。もっとも、マレーシアのコーヒーは、甘いものとして楽しむのが一般的なので、ブラックコーヒーを注文すると、店員に不思議な顔をされるかもしれません。

まとめ

このブログでは、マレーシアのコーヒー事情について紹介しました。マレーシアは、コーヒー生産国としてもコーヒー文化としても魅力的な国です。マレーシアのコーヒーは、甘くて濃い味わいが特徴で、コピやホワイトコーヒーなどの伝統的なコーヒーから、エスプレッソやドリップなどの現代的なコーヒーまで、さまざまな種類があります。マレーシアには、コーヒーチェーン店や個人経営のコーヒー屋さんも多くあり、値段や味のバランスが取れたコーヒー屋さんを探すのも楽しいです。マレーシアのコーヒーは、甘いものとして定着しているので、ブラックコーヒーを飲みたい場合は、コピ・オ・コソンと注文すると良いでしょう。マレーシアに行ったら、ぜひコーヒーを楽しんでみてください。