マレーシアの野菜事情

マレーシアは常夏の国で、野菜や果物が豊富に採れます。スーパーマーケットや朝市では、色とりどりの野菜が並んでいます。日本でもおなじみの野菜はもちろん、マレーシア独特の野菜もあります。今回は、マレーシアでよく食べられる人気の野菜や、消費の激しい野菜、農薬事情、輸入で人気のある野菜などについてご紹介します。

マレーシアでよく食べられる人気の野菜マレーシアの料理は、マレー系、中華系、インド系などの多様な文化の影響を受けています。そのため、野菜の種類も豊富で、様々な調理法で楽しめます。マレーシアでよく食べられる人気の野菜は以下の通りです。

カンコン（空芯菜、ヨウサイ）：水分が多くてシャキシャキした食感が特徴の野菜です。チリやオイスターソースなどで炒めたり、スープに入れたりします。栄養素が豊富で、特に女性におすすめです。

ペタイ（ビタービーンズ）：強烈な臭いがする豆ですが、マレーシア人は大好きです。サンバルやブラチャンと呼ばれる調味料と炒めたり、カレーに入れたりします。食べると尿や汗の臭いが変わるので注意が必要です。

パクー（フィドルヘッド）：ゼンマイに似た野菜で、湿地帯に自生しています。アクがあるので、あく抜きをしてから料理します。ブラチャンやニンニクと炒めたり、サラダにしたりします。

サヨー・オヨン（スポンジガード）：ヘチマに似た野菜で、長くて太い形をしています。皮をむいて、中身だけを使います。味が淡白なので、スープや炒め物に向いています。

ダウン・ウビ（キャッサバの葉）：タピオカの原料となるキャッサバの葉です。すり鉢でつぶしたり、手で揉んだりしてから、油や小魚、チリなどで炒めます。

ご飯が進むおかずです。マレーシアで消費の激しい野菜マレーシアで消費の激しい野菜は、主に中華系の料理に使われる野菜です。中華系の人口が多いことや、中華料理が広く親しまれていることが理由です。消費の激しい野菜は以下の通りです。

チョイサム（菜心）：青菜の一種で、茎と葉が細くて柔らかいです。オイスターソースやニンニクで炒めたり、蒸したりします。ビタミンCやカルシウムが豊富です。

バクチョイ（白菜）：青菜の一種で、茎と葉が白くて厚いです。チョイサムと同様に炒めたり、蒸したりします。ビタミンAや鉄分が豊富です。

ナパキャベツ（大白菜）：キャベツの一種で、葉が大きくてふわふわしています。スープや煮物に入れたり、餃子の具にしたりします。ビタミンKや葉酸が豊富です。

ニンニク（蒜）：香りと味の強い野菜で、ほとんどの料理に使われます。炒め物やカレーのベースにしたり、揚げたりします。アリシンやセレンが豊富です。

人参（胡蘿蔔）：オレンジ色の根菜で、甘くてシャキシャキしています。炒め物やスープに入れたり、サラダにしたりします。β-カロテンやビタミンAが豊富です。

マレーシアの農薬事情マレーシアの農業は、農薬の使用が多いと言われています。特に、輸出向けの農産物は、害虫や病気に対する防御策として、農薬を多く散布しています。しかし、農薬の使用は、人体や環境に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、マレーシア政府は、農薬の管理や規制を強化しています。また、消費者の健康意識の高まりに伴って、有機野菜や無農薬野菜の需要も増えています。スーパーマーケットや朝市では、有機野菜や無農薬野菜のコーナーが設けられていますが、価格は一般の野菜よりも高くなっています。