海外で「お米が不味い!!」と思った人必見

下準備

お米が不味いと思ったら・・・

海外で生活してみて、食事で一番感じることは「米が不味い」だと思います。 そこで、少しでも美味しいお米を炊くにはどうしたらよいか??について今回は書いていきます。

 

お米を美味しく炊くのに、一般的によく知られている方法は、酒・味醂や炭を入れる方法です。

酒は米1合に対してカレースプーン1杯くらい、味醂は米1合に対してティースプーン1杯くらいを入れて炊きます。アルコールが蒸発するとき米の臭みをとり、酒や味醂に含まれる糖分が甘味を与えてくれます。

炭を入れるのは、臭い消しに加えて、炭に含まれるミネラルが米の味を引き立ててくれ、また水をアルカリにする為ふっくら仕上がります。炊飯中々炭を手に入れるのは難しいかと思いますが、炊飯専用に加工された木炭もスーパーやホームセンターなどで売られているので、それを使うと良いです。

基本海外では古米、古古米しかありません

コメは時間が経つと味が劣化し、においや色が黄ばんできます。その対処法として、昔から洋食さんがやってきた方法である油について書いていきます。(洋食さんが古い米ばかり使っているからではありません)

サラダオイルやマヨネーズを加えると見た目だけですが、新米のように炊き上がります。サラダオイルならお米の量に関係なく2~3滴(オリーブの場合は独特の香りが米の香りを邪魔するためサラダ脂と混ぜて使った方が良いです)、マヨネーズなら米1合に対してカレースプーン1杯くらい加えます。お米一粒一粒に油の被膜をつくり、つやつやで張りのある炊き上がりになるだけでなく、沸点が上げるため癖のある匂いの原因も抜けてなくなります。

他には昔から古いお米を再生させる方法として知られるのが、大根のおろし汁を加える方法です。

大根に含まれる酵素が米のデンプンを分解してくれるので、でんぷんが糖分に変わるため、甘味と旨味が増します。(ここで注意するところは、じんわりと温度を上げていく事です。でんぷんが糖に変わる温度帯が長ければ長いほど良いからです)

味のよくない米を少しでも美味しくするには

味のよくない米を、少しでも美味しく問題ない米に変えてくれるのは、昆布やにがりです。昆布は炊くときに、汚れを落としたものを(最近スーパーなどに売られている物は綺麗なものが多い)1枚乗せて炊きます。 にがりは、米1合あたり1滴を加えるだけです(にがみや塩味が強いので入れすぎ注意)。

昆布を入れることにより、旨味が増すのは何となく想像できると思いますが、にがりはどのようにコメを美味しくしてくれるのか???

それは、にがりは海水を煮詰めてつくりる為、ミネラルが豊富(塩の量に対してで、この効果を期待してはいけません)。では何で?  といいますと主成分である塩化マグネシウムがお米の組成を変えてくれるから美味しくなるんです。しかし、にがりなんて中々手に入れられないし、買っても使い道に困るという人も多いと思います。そんな時は塩で大丈夫です。ただし、精製塩ではなく天然塩を使うようにしましょう。

後は、店では使い勝手悪いのでお勧めしませんが(焦げるため下の方が使えない)ハチミツを入れると色々な意味で美味しくなります。分量は米3合に対してティースプーン1杯くらいが目安です。先ほど書いた大根の汁同様、ハチミツには酵素が含まれている為 同じ効果が得られると同時に旨味も増し、アルカリに傾くのでふっくら仕上がります。

裏技になってしまうので気にしないでください

冷めてもそれなりに美味しく食べるためには、寒天やもち米を加えると良いです。 寒天は米1合に対して1gくらいで、入れすぎると寒天のくせのある臭いが出てしまうので注意。もち米は、米の量に対して1割を目安に混ぜて炊きます。 入れることにより ふわっと仕上がるため、冷めても美味しく食べる事が出来ます。

[色々書いてきましたが、分かりにくいと思うので纏めてみます]

氷を入れる

日本米を炊くときのみ効果を発揮します。というのも氷を入れることで沸騰するまでに時間がかかります。つまりデンプンが糖に変わる温度帯が長くなるため甘味が増します。ゆっくり温度が上がるので吸水時間も長くなり、ふっくらしたコメになります。

油を入れる

炊く前に油を加えると、炊きあがったご飯にツヤが出ます。サラダ油を入れるとお米本来の味を楽しめ、オリーブオイルを入れるとオリーブの香りがするのでカレーやオムライス、肉理料理と合わせても良いかと思います。

酒や味醂を入れる

ご飯にツヤやモチモチ感が出ます。米2合に対しカレースプーン1杯くらい入れるのが良いかと思います。それ以上入れると甘くなるのと、焦げが出来るので注意。

蜂蜜を入れる

蜂蜜の酵素がデンプンを分解し甘みが増し水がアルカリになるので、ふっくら仕上がります。米3合にティースプーン1杯くらいが良いかと思います。酒や味醂同様、入れすぎると焦げるので注意。

炭を入れる

炭を入れるのは、臭い消しに加えて炭に含まれるミネラルが米の味を引き立ててくれ、また水をアルカリにする為ふっくら仕上がります。

酢を入れる

酢には色を止める働きがあるため、古米・古古米を炊いて色が黄ばんでしまうのを抑えてくれます。米3合にカレースプーン1杯くらいが良いかと。入れすぎると酸っぱくなってしまうので注意。

塩を入れる

精製塩ではなく、天然塩かにがりを使うと塩化マグネシウムやミネラルにより美味しくなります。