今日は肉と魚について少しだけマニアックな話になってしまいますが 読んでいただけたらと思います。
先ずは魚から解説していきます。
左右で味が変わるのは保存の仕方を知れば!!
魚の右→左←どちらが美味しいとされているかご存知でしょうか? 小さな魚はほとんど関係ないのですが、マグロやカツオ・ブリといった大きな魚はかなり変わっってきます。 魚河岸や魚屋さんで丸ごと売られている魚は必ず左向きに魚を並べます。これは日本の伝統的な考え方が深く関係していて、左側を上位とする「左上位、左優位」の考え方から尾頭付きの魚は左向きに置きます。そのため右側は自重で押され 卸した時ドリップが出やすいんです。なので和食の料理人は気にする人が多いです。 また、背側と腹側でも味が違うのですが今回は左右の違いだけでにします。 マグロに関しては物にもよりますが、左右で値段が違うのが普通。
次は肉に関して解説。
偶蹄類(ぐうているい)指が偶数の動物は右左味が違う!!
肉好きな人や専門家の間では偶蹄類(代表的なのが牛・鹿・羊)の肉は左右で味が違うと信じられています。
では右と左どちらが美味しいのでしょうか? それは左側です。
偶蹄類の動物は座るように腹ばいになり右側に傾けて寝ます。また偶蹄類は胃袋が4つあり一番大きいミノが左側に位置します。その為ご飯を食べて満腹になるとバランスを保つため右側に傾けます。つまり魚同様、自重で圧迫された右側より左側の方が美味しいのです。
ちなみに豚はバラやロースに関しては差はほとんどありませんが、足に関して多少味が変わるといわれています。 前脚と後脚では肉のつき方が後ろの方が多いため、出荷するまでの熟成期間を長く取る事ができ旨みが増します。つまり後ろ足の方が美味しいとされています。 また左右どちらが美味しいのか?これは左脚かな〜ってレベルの違いしかありません。 動物の脚は利き脚が美味しいとされていますが、豚は右利き左利き両方存在するので些細なことかと思います。 何故左かというと、骨の位置の違いによる物で、これはバラす時に卸しやすい!卸しにくい!の違いで味が変わるのです。(肉も魚同様ナイフの切れ味や切り方で味が変わります。) これはあくまでも日本人に多い右利きの人がバラした場合で左利きの人がバラしたら右側が美味しくなります。